空‥生きてたのか‥?




新の反応といい言葉といい‥




どうかしてる。




「‥どーゆー意味よ」




アタシは機嫌が悪くなってきた。




毎日会っている幼なじみなのに‥




この反応はなに?




「だって空は一ヶ月前に‥」




なに‥?


一ヶ月前に何?




‥まただ!


また、頭痛がして赤い車が頭の中に浮かんだ。




「いや‥空は引っ越しただろ?」




何かを隠すような言い方をした新が気になる。




引っ越した‥?

アタシが?




「‥アタシがいつ‥引っ越したの?」




新は何かを隠している。

こんな新、今まで見た事がない。




「意味分かんない!帰るからアタシ」




全身に汗が滲んだ。




「‥空!」




アタシは走って家に向かった。



自分の目で見れば分かる話だから。




でも‥




新はいつだってアタシに嘘なんか付かない。




それはすぐに証明された。




アタシの家は‥




空き家になっていた。




「‥どういう‥事?」




後ろにいる新に聞いた。



アタシ、今朝までこの家にいたのに‥




「‥空は事故にあって‥」




事故‥?

何の話かさえ分からない。