「明日は友達と、勉強会があって…」




言い終えると、はぁ…と相づちを打つ大雅くん。

呆れてる…?



「勉強会なら紫杏がついてっても大丈夫だろ。…つうか、付き添いは絶対だからな。花澄に断れねぇ立場ってこと自覚しておけ」



再度鋭い視線を投げかけられ、反射的に頷く。

頷くことしか、選択肢はない。

勉強会紫杏くんも来ていいか、和葉ちゃんに聞いておかないと…。





***



「…ということで。和葉ちゃんごめん。勉強会、紫杏くんも連れてきていいかな?」



できるだけ裏社会に関することは話さず、部分的に説明すると。

一瞬考え込んだ顔をした後、グッと親指を突き出す和葉ちゃん。



「もちろん!でも、そしたらスペシャルゲストいらないかも……」

「スペシャル…?」




聞き取れなくてオウム返しすると、勢いよく首を横に振った和葉ちゃん。



「なんでもない。気にしないで〜」



その言葉に小さく頷いた。