上目遣い、袖を引っ張ったり、さりげないボディタッチ…。

……どれもハードルが高そう。

だけれど、そうでもしないと意識してもらえないのかな…?



「まあでも、アレだね。とりあえずはテスト勉しなきゃだね」



テストやだなーって呟く和葉ちゃん。

そっか、もうテストの時期だもんね…。

…って、あれ?



「和葉ちゃん、テストっていつ…?」

「えっ、来週だけど」



和葉ちゃんの答えに一時思考停止する。



どうしよう、私全然テスト勉強してないよ。

来週までという短い期間で、大丈夫な気がしない。

これはは非常にマズいかもしれない。




「和葉ちゃん、勉強教えてくれる…?」

「…んー、私も今回のテストやばいんだよねー…ごめん」




唯一の救いである和葉ちゃんにお願いするも、申し訳なさそうに断られる。

それは、和葉ちゃんだって勉強大変だろうし当たり前だけれど。

本格的にどうしよう…。




「ああ、でも。勉強会なら一緒にできるけど来る?」



和葉ちゃんが、神様、仏様に見えてきた。

とってもありがたい提案…。



「もちろん…!行きます!」

「私の彼氏もいるけど大丈夫?」

「うん!大丈夫、和葉ちゃんありがとう」