断るなんて選択肢はもちろんない。
教科係として雑用を任されてしまったのは、仕方がないこと。
「わかりました」
「おお、助かった。終わったら先生の机の上に置いといてくれ」
その言葉に、また、わかりましたと返事をする。
50枚3セットを二人で。
…なかなか、時間がかかりそう。
確か、先生の言っていた宮谷くんは、同じ国語係。
秀才で、おまけにルックスも良い。
人望も厚く、非の打ち所がないと言われている宮谷くんと2人で雑用、だなんて。
…恐れ多い。
プリントに手を伸ばした時、ふと目の前に影が落ちた。
「倉沢さんだよね。また、厄介ごと頼まれちゃったね」
国語係も楽じゃないね、と笑いながら目の前の席に腰を下ろしたのは、宮谷くん本人。
ササッと慣れた手つきで紙をホッチキスで留めていく姿に、すごいなってある種感動を覚える。
早いし、整っていて綺麗…。
私もやらなきゃと、宮谷くんほどではないけれど、丁寧にできるだけ早く留めていく。
「そういえば、倉沢さんって彼氏いたんだね」
「……っ!!」
か、彼氏って…、紫杏くんのことだよね?
噂が立っていたのは薄々気づいていたけれど、宮谷くんに誤解されるほどだったんだ…。
教科係として雑用を任されてしまったのは、仕方がないこと。
「わかりました」
「おお、助かった。終わったら先生の机の上に置いといてくれ」
その言葉に、また、わかりましたと返事をする。
50枚3セットを二人で。
…なかなか、時間がかかりそう。
確か、先生の言っていた宮谷くんは、同じ国語係。
秀才で、おまけにルックスも良い。
人望も厚く、非の打ち所がないと言われている宮谷くんと2人で雑用、だなんて。
…恐れ多い。
プリントに手を伸ばした時、ふと目の前に影が落ちた。
「倉沢さんだよね。また、厄介ごと頼まれちゃったね」
国語係も楽じゃないね、と笑いながら目の前の席に腰を下ろしたのは、宮谷くん本人。
ササッと慣れた手つきで紙をホッチキスで留めていく姿に、すごいなってある種感動を覚える。
早いし、整っていて綺麗…。
私もやらなきゃと、宮谷くんほどではないけれど、丁寧にできるだけ早く留めていく。
「そういえば、倉沢さんって彼氏いたんだね」
「……っ!!」
か、彼氏って…、紫杏くんのことだよね?
噂が立っていたのは薄々気づいていたけれど、宮谷くんに誤解されるほどだったんだ…。
