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放課後。
久しぶりに和葉ちゃんと寄り道をしたから、とっても楽しくて。
いつも以上に盛り上がりながら、カフェへと足を踏み入れた。
「今日空いてるね」
「そうだね。いつも混んでるのに」
いつもは店外からみても分かるくらいに混んでいるのに、平日というのもあってか空いていた。
店内を見る限り、同じ学校の生徒もいなくて。
…珍しい。
「あっ、花澄みて。昨日まで限定パフェ売られてたんだね。食べたかったなぁ…」
右横にあるポスターを指さした和葉ちゃん。
そこには、涼しげな色をしたパフェの写真と、昨日までの日付、限定パフェという文字が書かれていた。
今日人が少ないのは、これが原因なのかな。
メニュー表を見てみると、美味しそうなのがたくさん並んでいる。
ケーキもパフェも、どれも美味しそうだから、迷っちゃう…。
悩みに悩んだ末、店員イチオシと書かれたケーキを頼んだ。
「それじゃあケーキも来たことですし。
イケメン彼氏との惚気聞かせてよ〜」
期待度マックスの笑顔を向けてくる和葉ちゃん。
んん…、胸が痛い。
なんて説明しよう…。