その瞳に囚われて



「俺だって、倉沢さんが合コンに出ること知ってたら出てたよ」



不満そうに零す宮西くん。

以前に比べて甘すぎる宮西くんに、驚いてしまう。



「なんか、宮西くん…甘いね…」

「それは…倉沢さんだから」



顔を耳まで赤くさせた宮西くん。

伝染したように、私も赤くなる。



「…一つ、お願いがあるんだけどいい?」



吹っ切ったように私を見つめて口を開いた宮西くんを、ただただ見つめていると。



「名前で呼んでもいい…?」

「…えっと、もちろん」

「それから、俺のこと名前で呼んでほしい」



宮西くんの名前…。



「柚朱くん」


口に出して呼ぶと、嬉しそうにはにかむ柚朱くん。



「…うん。ありがとう…、花澄」



小さな声でボソッと名前を呼ばれる。

花澄って、呼び捨て派なんだ。

なんだろう、ちょっと意外かも。