その瞳に囚われて

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「倉沢さんはクレープ好きなの?」

「うん…!すっごく好き!」




目の前に広がる光景に、わぁぁ…と感嘆が漏れる。

宮西くんが連れて行ってくれたのは、クレープ屋さんだった。



「期間限定抹茶のクレープもいいし、いちごもいいし…、全部美味しそう…‼︎」



見るだけで幸せ…!

というか、種類が豊富で迷っちゃう…。



「いちごと抹茶で迷ってるの?」

「うん…、どっちも美味しそうで…」



メニューから二つを見比べる。

値段的にはどちらも同じだし…、悩みどころ。



「…って、宮西くんもう買ったの?早いね」

「倉沢さんが遅いんじゃないの」



口角を上げながら告げる宮西くん。

ごもっともです。

でも、ここは一つ選ばなければならない…。



「いちごでお願いします」



腹を括って、いちごを選ぶ。

ベンチに座る宮西くんの隣に腰をかける。

一口食べると、いちごの味がふんわりと口内を伝っていって、とても美味しい…。