色々と場が悪いのだ…特に私が。

それも、以前よりもギクシャクしてしまいそうで確かな不安が煽る。

今はちょっと、紫杏くんと顔を合わせたくない。

けれど、“監視役”と“その対象”して紫杏くんとは毎日顔を合わさなからばならない。

でも、今は少し距離を置いていたくて。

何か、顔を合わせなくてもいいような手段はないのかな…。

大雅くんに迎えきさにきてもらう…のは、連絡先を知らないからムリだし、

避けて通れない道、なのかな。




「…花澄、ずいぶんと思い詰めた顔してるけど。大丈夫…じゃないよね」



心配そうな表情に、少し弱い声。

慌てて笑顔を作る。

けれど。



「…染野さんと何かあったんでしょ?」

「……」



図星を突かれて、愛想笑いのまま固まる。



「宮西と二人で帰るのはダメそうなの?」



立て続けに発せられた言葉。