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「はぁぁ………」
ーー倉沢花澄、16歳にして最大の羞恥を味わっているところです。
熱が出てから2日経った今日。
一昨日あった紫杏くんとの出来事を思い出しては穴を掘って隠れたい衝動に駆られる。
今まで散々避けておきながら、
紫杏くんに彼女らしき人がいることを認知した上で、あんなことするなんて。
…とてもいけないことをしてしまったかもしれないし、何より恥ずかしさが襲ってくる。
どうすればいいの、私。
「花澄ー、病み上がりのところごめんね。打ち上げ来週頃したいんだけど都合つきそう?」
「あ、うん。大丈夫だよ〜……って、来週⁉︎」
「そう、来週」
来週に、打ち上げ。
紫杏くんも誘わなきゃいけないのかな。
いや、きっと誘わなきゃいけないよね…。
「染野さんについてはお預けでいいから。
来週の土曜日、予定空けれる?」
「それはもちろん…、空けとくね」
お預けという言葉にそっと息をつく。
