順位表には載らないものの、高校入って以来の良い成績で勉強会には感謝しかない。

…ちなみに、宮西くんは今回も一位だった気がする。



「宮西くんは一位だったよね?すごいね…!」




トップ成績維持できるのって、すごいな。

どれだけ努力をしてるんだろう。

…と、目を丸くした宮西。

珍しい表情。



「俺の順位、知ってたんだ」

「それはもちろん…!入学以来ずっと一位だよね。今度勉強教えて欲しいな〜、なんて……」



ついうっかり、おこがましいことを言ってしまい、そろそろと宮西くんに目を向けると。

真剣な表情をしていた。




「倉沢さんになら、いつでも勉強教えるから。いつでも聞きに来てよ」



ほんのり耳が赤く染まっていて。

言葉を言い終えた後、バッと顔を背かれた。