その瞳に囚われて


***



「ーーそれで、今日はやけに元気がないわけか」



土曜日。

久しぶりに和葉ちゃんと遊べて嬉しい…、はずなんだけれど。

当分紫杏くんと会えないことを思い出してはへこむ私。

挙句、和葉ちゃんに心配かけてしまい、全て話す始末。

これじゃ、お買い物じゃなくてお悩み相談の会になっちゃう。



「染野さんのこと好きすぎじゃん。恋してるね」

「…っ、ちょっと、和葉ちゃん…」




恥ずかしい…。

自覚してても、自分じゃない人から恋してるねって言われるのはやっぱり恥ずかしい。



「でも確かに、好きな人としばらく会えないのは辛いね。連絡とかも取り合っちゃだめなの?」

「それは…わかんないけど」



わからないけど、もし裏社会のほうで忙しくて会えないんだったら連絡するのも迷惑な気がする。



「…それじゃあ。
もやもやしててもしょうがないし、今日はとことん遊んじゃおう!」



だんだん沈んでいく私の顔を見兼ねてか、明るい雰囲気を出してくれる和葉ちゃん。

…そうだ、今日は楽しく過ごさなくちゃもったいないよね。