その瞳に囚われて



代わりに出た、拒否する言葉。

驚いたように目を瞬かせた和葉ちゃん。

断るとは思ってなかったらしい。



「来ないの?なんで?」




好奇心のままに質問、じゃなくて、どこか心配するように顔を覗き込んで質問をする和葉ちゃん。

普段、こういうのを断ったりしないから、何かあったのかと思ったみたい。



「…えっとね、すごく小さい理由なんだけれど」



一旦前置きして、口を開いた。



「可愛くて、大人っぽい服、持ってないの…」

「……え?」

「その、打ち上げ、紫杏くんも色々あってくると思うんだけどね、見せられるような服持ってなくて…」



キョトンとしていた和葉ちゃんだったけれど、瞬間、にやけ顔が止まらなくなる。



「なんだ〜、そんなこと。じゃあ、近々服買いにでも出かけよっか」

「…服買いにって、いいの…⁉︎」

「もちろん。私も気になってる服あって、出かけたかったんだよね」

「和葉ちゃん…‼︎」



和葉ちゃんの優しさに感動を覚える。


監視役とか特殊な関係でも、紫杏くんの隣に立っていられるような姿でいたいな。