あれから、勉強会や家でコツコツ学習したおかげか、テストの出来が良かった気がする。
特に苦手科目な数学も、いつも以上にできた気がする…!
「テストお疲れ様〜。どうだった?」
「いつもよりスラスラ解けて良かったよ!
勉強会のおかげ〜…!」
「おー、それは良かった。で、テストお疲れ様ってことで打ち上げ行きたいんだけど、どう?」
「…打ち上げ?」
オウム返しすると、うん、と頷く和葉ちゃん。
打ち上げって、それはもちろん、行く…!
と、言いたいところだったけれど。
「ちなみに、勉強会したメンツで行くつもりだよ。…あっ、染野さんも大歓迎」
肯定しかけた言葉が、止まる。
紫杏くんはいわゆる私の監視役。
和葉ちゃんから許可が下りようが下りまいが、ついてくると考えると。
…それは、もちろん嬉しいことなんだけれど、可愛いくて大人っぽい服、今私は持っていない。
子供っぽさのある服な気がして、紫杏くんに会うのに気が引けてしまう。
「…遠慮しておくね。誘ってくれてありがとう」