ーキーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴り、先生が教室に入って来た。
授業中、愛の言っていたことがずっと頭の中でリピートされていた。
『どういう気持ちで花蓮渡したと思っているの!』
私はどういう気持ちで優弥と付き合っているのだろう。どうして優弥は私と付き合っているの?その場のノリで付き合うことになったのに、どうしてずっと付き合ってくれているの?
1人でずっと考えてた。
でも授業が終わるまでに答えは出なかった。
その日の放課後、私は家に帰る気になれなくて1人教室に残っていた。私しかいない教室に向かって歩いてくる足音が聞こえてきた。
どうせ先生だろうな。
そう思い、スマホで遊んでいると
「おい」
先生ではない声が聞こえてきた。
しかも最近全然聞いていなかった声。
「えっ?」
そんなはずがない。
そう思って声が聞こえてきた方を見ると、そこには予想通りの人がいた。
「優弥」