どれくらい時間が経ったのだろう。
周りは真っ暗だった。
「帰るか。親も心配するし」
「だね」
私達は公園を出た。
その瞬間
キキーーー
車が私達に向かって、優弥に向かって突っ込んで来た。
「!優弥!」
私の体は咄嗟に動いた。
ドン!
体に鈍い痛みが走った。
「花蓮?」
優弥の声がうっすら聞こえた。
「花蓮?大丈夫?」
私は、優弥の手を握った。
「だい…じょぶだよ」
私は、目をつぶってしまった。
「花蓮!か……ん!」
遠くで優弥の声が聞こえた。
(ゆう……や…)
私の意識はそこで切れた。