君の命が続くまで

優弥が学校に戻ってきた。
久々のいつも通りの日常が帰ってきた。
「優弥帰ってきてよかったね~ww」
昼休み。2人でお弁当を食べていたら愛がからかってきた。
「何よ。笑いながら。しかも棒読みで」
私はちょっとムッとしながら言った。
「だってホントのことじゃん。優弥いない時花蓮死んでたからね」
「えっ?死んでないよ?」
愛はため息をついてから
「違う違う。目と意識が。死んだ魚の目してたし、いつでもボーッとしてたし」
「?そんなんだった?」
「うん。でも優弥が戻ってきてからいつも通りの花蓮が戻ってきた」
愛はちょっと目を伏せた。
「今までたくさんの時間を花蓮と過ごしてきたのに、優弥がいなくなって花蓮が死んでる時私は何もできなかった。私は無能だった。救ってあげたくても、救えなかった。花蓮にとって優弥は偉大な存在なんだって思い知った。そして花蓮が遠い存在な気がした」
私はつい愛の手を握った。
「花蓮?」
「確かに優弥は私にとって偉大だよ。でもね、私にとって愛も大切な存在なんだよ。愛はいつでも私のことを支えてくれて、話を聞いてくれて、遊んでくれて楽しかった。優弥と付き合ってからも変わらず一緒にいてくれて…。私ねホントは怖かったの。私が優弥と付き合って愛との関係が崩れるんじゃないかって」
「花蓮……」
「でも愛は今まで通り接してくれた。それが私にとってすごい嬉しかった。優弥は大切な人だけど、優弥と同じくらい、ワンチャンそれ以上愛のこと大切な人だよ」
そう言うと急に愛が抱きしめてきた。
「花蓮ありがとう」
私は愛を抱き締め返した。
「こっちこそいつもありがとね」
そんな話をしているうちに優弥が来た。
「よ~花蓮、愛」
「あっ!優弥」
私は抱きしめていた愛と離れた。
「?何したんだ?2人でぎゅして」
「ふふっ。優弥には関係ないよ~ねぇ花蓮」
「うん」
優弥は訝しげに眉をひそめて、若干声のトーンが低くなった。
「は?何それ」
何か言われるかなと思ったら、いつも通りの声のトーンに戻って
「まぁいいやそれより花蓮。今日も一緒に帰れるか?」
私は呆気に取られながら
「うん。いいよ」
「OK。じゃ放課後な」
「うん。また放課後」
優弥は手を振って自分の教室に戻って行った。