私は目を丸くした。
「は?なんで?」
急なことだったからいつもより口調が強くなった。
いつもと違う私にビクビクしながらも優弥は話した。
「僕倒れたじゃん。怖い思いさせるから」
どんどん語尾が小さくなっていった。
優弥が優弥じゃない感じがした。
私は優弥と向き合った。
「そんな訳ないじゃん。倒れても、何しても、優弥は私の世界の一部だから一緒にいたいと思ってるけど?」
私の本当の気持ちを伝えた。
つもりだった。
「嘘だ!そう言って僕から離れていくんだろ!」
すごい勢いで、思いっきり否定された。
「は?」
自分でもびっくりするくらい低い声が出た。
優弥は、ハッ!としてバツが悪そうに顔を伏せた。
「ごめん。忘れて」
私は優弥に近づいて
「忘れられるわけないじゃん。どうしてそう思うわけ?」
絶対に逃げられないように優弥の目の奥まで見つめた。
優弥の瞳に真剣な私の顔が映っていた。
「……だって、こんな感じの僕と付き合ってるの怖いじゃん。いつ倒れるかわからない。迷惑もいっぱいかける。だったら別れた方がお互い良いんじゃないかなっておもって」
近づけていた顔を離して
はぁ
私はため息をついた。
「バカだね」
「えっ?」
優弥は目を丸くした。
「私がそんな理由で別れるとでも思ったの?甘く見ないでよ。これでも優弥の彼女2年半以上やってんだからね。あなたは自覚してないかもだけど、あなたは私の世界の1部なの。今更手放せるわけないじゃない」
優弥は少し戸惑った顔をした後
「そっか。そう思えてもらえて嬉しいよ。僕にとっても花蓮は世界の1部だよ」
いつもより不格好な笑顔を見せてきた。
私は笑って
「そっか。優弥にそう言ってもらえて嬉しい」
話していると、ちょうど看護師さんが来た。
「起きた?先生呼んでくるからちょっと待ってて」
パタパタ走っていった。
「ねぇ」
看護師さんがいなくなったのを見計らって優弥が口を開いた。
「ん?」
「もう1回聞くよ?」
「うん?」
「本当に別れなくていいの?」
真剣な顔で言ってきた。
「いいよって言ってんじゃん」
私はちょっと笑って言った。
「でも花蓮は、倒れる彼氏と付き合うの嫌でしょ?もう別れない?これ以上花蓮を僕の彼女という鎖で縛っとけない」
泣きそうな顔をしながら言ってきた。
私はつい強い口調で言った。
「どれだけ自分を否定すれば気が済むの?!他でもない、私がいいよって言ってるの!」
それでも納得しないような顔でいる優弥に質問した。
「……じゃぁ逆に聞くけどさそんなことして後悔しないの?私は今ここで優弥と別れたら、後悔すると思ってる。まだ優弥と一緒にいたいと思ってる…。倒れても、何しても、私の自慢の彼氏だから。私は優弥のことが大大大好きだから。手離したくないから」
私は優弥の首に腕を回して、耳もとで言った。
「こう言っても別れたいと言うんだったら、私は優弥の彼女という枠を降りる。ねぇ優弥。あなたは今この決断をして本当に後悔しない?」
そう言うと優弥は震える声で言ってきた。
「……僕がいることによって花蓮を苦しめるかもしれない。だっていつ倒れるかわからないし、怖いから。この決断をして花蓮は救われて、他の人と一緒になるのが一番いいと思う」
そこまで言うと優弥はより一層私を強く抱きしめてきた。
雫がこぼれ落ちて、布団にシミを付けていった。
「でも…でも!僕は花蓮といたい。花蓮じゃなきゃやだ。花蓮は僕のだし、他の人に取られるだなんて耐えられない。僕だって花蓮のこと大大大好きだから!だから…だから…」
優弥は私から離れて
「こんな僕でも花蓮が拒否らない限り、僕がここにいる限り隣にいたい!笑っていたい!」
終わったと悟った私は
「……それが優弥の答え?」
「うん」
私は、はにかみながら
「そっか。ありがと」
ふと思い出したように優弥が
「それと…僕の生きる理由になって」
何となく言っている意味はわかった。
「わかってるよ。どんな感じになっても私は、優弥のそばにいる。約束」
笑って言った。
私はつい小指を出してしまった。
小指に気づいた優弥は小指を絡めてきた。
「指切りげ〜んまん…歌詞なんだっけ?」
「ぷっ。そんなことある?」
「ちょっと笑わなくてもいいんじゃない?」
「あははははは」
優弥は耐えきれなかったらしく、お腹を抱えて笑った。
「やばい。お腹いたい。あはははは」
「むぅ。そんなに笑う?」
不貞腐れた顔をするとより一層笑った。
「もぅ……ふっ。あはは」
私も優弥につられて笑った。
お互い看護師さんとお医者さんが来るまでずっと笑い合った。
看護師さんとお医者さんが来ると、優弥は色々質問を受けた。
その後検査に連れていかれた。
結果は特に異常がないらしく、2日後退院することになった。
私はホッとした。
「それじゃぁまたね」
退院したらまた一緒にいようという約束をして優弥の病室を後にした。
「は?なんで?」
急なことだったからいつもより口調が強くなった。
いつもと違う私にビクビクしながらも優弥は話した。
「僕倒れたじゃん。怖い思いさせるから」
どんどん語尾が小さくなっていった。
優弥が優弥じゃない感じがした。
私は優弥と向き合った。
「そんな訳ないじゃん。倒れても、何しても、優弥は私の世界の一部だから一緒にいたいと思ってるけど?」
私の本当の気持ちを伝えた。
つもりだった。
「嘘だ!そう言って僕から離れていくんだろ!」
すごい勢いで、思いっきり否定された。
「は?」
自分でもびっくりするくらい低い声が出た。
優弥は、ハッ!としてバツが悪そうに顔を伏せた。
「ごめん。忘れて」
私は優弥に近づいて
「忘れられるわけないじゃん。どうしてそう思うわけ?」
絶対に逃げられないように優弥の目の奥まで見つめた。
優弥の瞳に真剣な私の顔が映っていた。
「……だって、こんな感じの僕と付き合ってるの怖いじゃん。いつ倒れるかわからない。迷惑もいっぱいかける。だったら別れた方がお互い良いんじゃないかなっておもって」
近づけていた顔を離して
はぁ
私はため息をついた。
「バカだね」
「えっ?」
優弥は目を丸くした。
「私がそんな理由で別れるとでも思ったの?甘く見ないでよ。これでも優弥の彼女2年半以上やってんだからね。あなたは自覚してないかもだけど、あなたは私の世界の1部なの。今更手放せるわけないじゃない」
優弥は少し戸惑った顔をした後
「そっか。そう思えてもらえて嬉しいよ。僕にとっても花蓮は世界の1部だよ」
いつもより不格好な笑顔を見せてきた。
私は笑って
「そっか。優弥にそう言ってもらえて嬉しい」
話していると、ちょうど看護師さんが来た。
「起きた?先生呼んでくるからちょっと待ってて」
パタパタ走っていった。
「ねぇ」
看護師さんがいなくなったのを見計らって優弥が口を開いた。
「ん?」
「もう1回聞くよ?」
「うん?」
「本当に別れなくていいの?」
真剣な顔で言ってきた。
「いいよって言ってんじゃん」
私はちょっと笑って言った。
「でも花蓮は、倒れる彼氏と付き合うの嫌でしょ?もう別れない?これ以上花蓮を僕の彼女という鎖で縛っとけない」
泣きそうな顔をしながら言ってきた。
私はつい強い口調で言った。
「どれだけ自分を否定すれば気が済むの?!他でもない、私がいいよって言ってるの!」
それでも納得しないような顔でいる優弥に質問した。
「……じゃぁ逆に聞くけどさそんなことして後悔しないの?私は今ここで優弥と別れたら、後悔すると思ってる。まだ優弥と一緒にいたいと思ってる…。倒れても、何しても、私の自慢の彼氏だから。私は優弥のことが大大大好きだから。手離したくないから」
私は優弥の首に腕を回して、耳もとで言った。
「こう言っても別れたいと言うんだったら、私は優弥の彼女という枠を降りる。ねぇ優弥。あなたは今この決断をして本当に後悔しない?」
そう言うと優弥は震える声で言ってきた。
「……僕がいることによって花蓮を苦しめるかもしれない。だっていつ倒れるかわからないし、怖いから。この決断をして花蓮は救われて、他の人と一緒になるのが一番いいと思う」
そこまで言うと優弥はより一層私を強く抱きしめてきた。
雫がこぼれ落ちて、布団にシミを付けていった。
「でも…でも!僕は花蓮といたい。花蓮じゃなきゃやだ。花蓮は僕のだし、他の人に取られるだなんて耐えられない。僕だって花蓮のこと大大大好きだから!だから…だから…」
優弥は私から離れて
「こんな僕でも花蓮が拒否らない限り、僕がここにいる限り隣にいたい!笑っていたい!」
終わったと悟った私は
「……それが優弥の答え?」
「うん」
私は、はにかみながら
「そっか。ありがと」
ふと思い出したように優弥が
「それと…僕の生きる理由になって」
何となく言っている意味はわかった。
「わかってるよ。どんな感じになっても私は、優弥のそばにいる。約束」
笑って言った。
私はつい小指を出してしまった。
小指に気づいた優弥は小指を絡めてきた。
「指切りげ〜んまん…歌詞なんだっけ?」
「ぷっ。そんなことある?」
「ちょっと笑わなくてもいいんじゃない?」
「あははははは」
優弥は耐えきれなかったらしく、お腹を抱えて笑った。
「やばい。お腹いたい。あはははは」
「むぅ。そんなに笑う?」
不貞腐れた顔をするとより一層笑った。
「もぅ……ふっ。あはは」
私も優弥につられて笑った。
お互い看護師さんとお医者さんが来るまでずっと笑い合った。
看護師さんとお医者さんが来ると、優弥は色々質問を受けた。
その後検査に連れていかれた。
結果は特に異常がないらしく、2日後退院することになった。
私はホッとした。
「それじゃぁまたね」
退院したらまた一緒にいようという約束をして優弥の病室を後にした。



