今日は清々しい朝だ。
昨日久しぶりに優弥と帰って来たからだろうか。まぁいっか。気分が良くて悪いことは無いし。
そう思いながら伸びをしていると
「花蓮、優弥君が来てるよ。早くしなさい」
リビングからお母さんの声が聞こえてきた。
でもそんなことより私は別の方に思考が行っていた。
優弥が来てる?なんで?えっ?
頭がこんがらがった。
とりあえずリビングに行ってみると本当に優弥がいた。
「久々ね。優弥君が花蓮のことを迎えに来るの」
私は状況が読み込めなかった。
「なんで優弥がここに?」
呆然としながら聞いた。
「お前それ昨日も聞いてきたよな。一緒に行きたいんだよ。悪いか」
そっぽ向いて照れながら言ってきた。
「いや悪くないけど…15分ぐらい待って急いで準備するから」
そこから超急いでご飯食べて、髪整えて、歯磨いて、顔洗って、制服に着替えて。
「はぁはぁ…優弥準備終わったよ」
過去一早く終わった。
「お前一旦休め」
そう言いながら椅子を引いた。
「なんで?」
「すごい疲れてんじゃん」
「大丈夫だよ」
「いや一旦休め」
「大丈夫」
「休め」
お互い一歩も譲らなかった。
そして最終的に折れたのは私の方だった。
「じゃぁお言葉に甘えて」
私は大人しく椅子に座った。
少し乱れた息を整えて
「もう大丈夫。行こ」
優弥の手を引いて家を出た。
「行ってきます!」
学校に行く途中私はずっと笑顔だったらしい。
後から優弥に言われた。
なんでもいつもの笑顔よりかわいかったらしい。
なにそれ。めっちゃ恥ずいんだけど。
でも仕方ないじゃん。
だって楽しかったんだもん。また一緒に行けるのが嬉しかったんだもん。
なんかいつもより学校に着くのが早く感じた。
着いた時寂しく感じた。
なんでだろう?
今までこんなことなかったのに。一人でもんもんと考えていると
「じゃぁまた昼休みな」
そう言って私の頭をぽんぽんして優弥は教室に行った。
優弥の温もりを感じて嬉しかった。