藤堂くんと帰るなんて夢のようだ!


囲んでくれた女子達ありがとう!!!




「何にやけてんの?」


「あ、いや、ちょっと日頃の感謝を」


「ふーん。あ、そういえばなんであんなに強いの?」



強い?あ、さっきのことか



「中学生まで空手習ってて、それで護身術?みたいなのはできるの!だから藤堂くんも何かあったら言ってね?すぐ助けに行くから!」



ガッツポーズをしながらドヤ顔で藤堂くんに言うと藤堂くんは笑ってこっちを見た



かっこいい…



「ほんとに助けに来てくれそうだな。ヒーローみたいに」



藤堂くんは笑ってそう言ってくれたけど



なんでだろう



今までもヒーローみたいなんてたくさん言われたのに



藤堂くんに言われると




感じたことのない痛みが胸に広がった




?おかしいな、嬉しいはずなのに




「立花さん?大丈夫?どこか痛い?」




「あ、ううん!大丈夫!あ!もう家だからここまででいいよ!ありがとう、じゃあね!」




立花さん?と不思議がる声が聞こえたけど、今はこの胸の痛みが気になって藤堂くんからすぐ離れたくて走ってその場を去った