私が通っているのは、爽陽中学校。
家からはそう遠く無いので、学校までは歩いていく。
そして、いつも家が近所である親友の大江れにが、私の家まで迎えに来てくれて、いっしょに登校している。

「今年も紅葉が綺麗な季節になってきたねぇ」

れにが私に話しかける。

「そうだね~」

あたり一面、紅葉、楓、地面にはどんぐりまで落ちている。
もう、秋だ。


「っていうか、蓮、好きな人とか居ないの?」
「んー、さぁ?w」
「隠すなよ~w」


遠くのほうから、男子達が会話しているのが聞こえる。

「あれ、蓮くんじゃない?」

れにが私に問いかける。

「ほんとだ!!蓮だ」

気のせいかもしれないが、心臓がはやく動くようになった気がする。

「めっちゃテンション高いね」

!?れにに心読まれた!?

「え゛!そんなことないよ?」
「うそだぁ~、好きな人いてテンション上がらない人なんている?」
「うぅ、、。テンション上がってます。認めます、、」

やっぱり、れにには隠し事は出来ない。
なぜかすぐに、ばれてしまうのだ。

「っていうか、詩音。告らんの?」
「告っっ!?」
「告っっ!?ってw」

えぇ、、だって告白なんてそう簡単にはできないし、勇気無いし、振られるかもだし、、、

無理だよ!!!!

「まぁ、したくなったら言いなよ?なんでも相談のるから~」
「うぅ、、天使。ありがとうございます。。」
「天使だなんて、、大げさなぁ!」

今日も彼への気持ちは心に秘めて、学校への道を歩く。