そうやって西宮に声をかけて、そこからチョコレートをたまに分けるようになって。
お礼と言って西宮からも色々もらうことが増えていった。
次の席替えでは流石に離れてしまったけど、それでも気が向いたからとでもいうような態度を装って、西宮にお菓子をわけることは続けていた。
そして西宮からバレンタインにチョコレートを貰った時に、嬉しさのあまり勢い余って告白してしまった。
いつものお礼の延長線かもしれないなんて可能性は全く考えもしなかった。
ただ、本当に嬉しさのあまり勢い余って、なのだ。
返事を求めたわけでもなかった、自分の思いが抑えきれなかった告白に、西宮からも同じ思いを伝えられた時には幸せすぎて夢じゃないのかと何度も疑った。
楽しいことも嬉しいこともたくさん共有して、たまには衝突することだってあった。
それでも、西宮と──優里と一緒に生きていきたいと。
そう思ってプロポーズにだって踏み切った。
不安で堪らなかったけど、優里はあの時と同じように、俺に同じ気持ちを伝えてくれた。
ちなみに実は甘いものが好きではなかったという衝撃的な告白を俺が聞くのは、そこからわずか数ヶ月後のことだった。
〜fin〜



