高校生にとって席替えとは重大イベントといってもいいだろう。
1ヶ月に1度決まって行うクラスもあれば、担任の気分によって数ヶ月は変わらないクラスだってあるのだから。
そしてその席替えで、俺はここ最近の運を全部使い果たしたのではないだろうかというくらいには、最高の結果を引き当てたのだ。
窓際から2列目の、1番後ろの席。
そして窓側の隣には、好きな女の子。
これ以上の結果があるか?と言わんばかりの最高の席に、周りからもすげぇ豪運とからかわれたのは記憶に新しい。
でも悲しいことに、隣の席になれたからといって今までの関係が変わるというと、そうでもなかった。
今まで通り普通に話すし、いやむしろ隣の席だからそれまで以上には話すことができた。
でも、それだけ。
結局は友達止まりのままで、ひけりな俺はそこから一歩踏み出すことができていなかった。



