just love you

一分もしない内に再び扉が開いた。

「須見先生」
「あ、ありがとうございます。一之瀬さん、先程使った造影剤の副反応で吐き気でてるんで、薬足しておきますね」
そう言って看護師さんから受け取ると腕に繋がった点滴の管を取った。
「もう少ししたら治りますからね」

優しく発せられたその言葉に「…はい」と小さく短い返事しかできなかった。