先に届いた昼食を食べ終えてもヒロは現れなかった。

『もしかして、今日の検査無くなったのかな』頭の片隅で考えているとガラリと扉が開いた。

「悪い、遅くなった」
「…あ、来た」
「来ちゃ悪いのかよ。ん、コレ」
文句を言いつつ差し出された紙を受け取った。

「検査の説明文。悪いな、こっちの手違いでもう説明済かと思って検査オーダーだしたのに、確認したら誰もしてないって言うから焦った」