「はい、終了」
「…すごーい!全然痛くなかった、さすがヒロだね!!なんて言うと思った?」
「違うのか?」
ふくれっ面で俺を睨んだ凛子だったけど、その口から嫌味が出ることはなかった。

「ナースコール、右側に置いておくから途中で気分が悪くなったり、吐きそうだったりするなら押せよ」
「…うん」
「無理はしなくていいけど、食べられるなら昼飯も食べろよ」

そう言って俺は部屋を出た。