もうすぐ魔の24時間勤務が終わる…
このまま何も起こらず終われ!
そう思いパソコンに向かっていた。

「須見先生、502の一之瀬さんが治療計画についてお話が聞きたいって言ってますけど」
「一之瀬さん?」
後ろから看護師に声をかけられ振り返るとカウンターの側に立っている凛子がいた。

「準備したら行くのでカンファレンス室で待っててもらって下さい」
タブレット端末と救命から預かっていたレントゲン写真を持ってすぐに向かった。