just love you

消灯のアラームがなり、部屋や廊下の灯りが消えたのを確認し、布団をそっとめくった。

次に看護師が来るのは12時を過ぎた頃…
どこに行けばヒロに会えるのだろうか…
夕方に会った時には今から仕事だと言っていたので、どこかにはいるはずだ…
けれど迂闊にナースステーションの前は通れない。

病室を出てとりあえずナースステーションとは反対の方向へ歩いた。
患者さんのいる部屋を全て通り越し一番端のトイレまでやって来た。

行き止まりになり、薄暗い灯りで壁に掛かった避難経路図を眺めていた。
当たり前だが『医局』なんて文字はどこにもない。