just love you

「結局、凛子ちゃん来なかったな…」
ご主人が会話に加わった。
「そうね。毎月必ず来てたのに。何かあったのかしら…」
「凛子ちゃん?」
その言葉に考えるよりも先に俺はご主人たちに質問していた。

「え?あぁ…もうずっと昔の話だけどね。そこの交差点で車同士の事故があって家族が亡くなったの。1人だけ、妹さんだけ助かったんだけどお父さんとお母さんとお姉さんは…」
そう言って奥さんは首を横に振った。

「酔っ払いの居眠り運転だ」
「そんな事故があったんですか…」
「もう10年になるのかなぁ。妹さん、凛子ちゃんって言うんだけどね、叔母さんに引き取られて遠くに引っ越したんだ。でも大人になってまたこっちで暮らし始めたからって言って、月命日には必ず花を供えに来てたんだ」