「ふぅ…」
ナースステーションに立ち寄り深く椅子に座ると無意識にため息がもれた。
考え事をしなしながら凛子のカルテを入力していると看護師たちの会話が耳に入っきた。

「502の一之瀬さんなんですけど保険証が未確認なので忘れないで提出するよう伝えて欲しいって事務から連絡ありました」
「分かったわ。そういえば一之瀬さん、まだご家族いらしてないわね。連絡は着いたって言ってたんだけど」

『凛子の家族か…来たら説明しなきゃな』そんな事を頭の片隅で考えていた。