just love you

「何それ」
少し呆れたように凛子は鼻で笑った。
「ついでに言うと融通が効かないってのはチャームポイントだ」
「そんなチャームポイント最悪」

目も合わせず、話も聞かなかった凛子だったけれど少しずつあの晩のように会話ができるようになってきた。
けれど、今ここで病気や治療の話をするとおそらく凛子はまた黙るだろう…

「凛子は運命って信じる?」
「…運命…そんな言葉、大嫌い」
「信じないのか?」
「ヒロは信じるの?」
「俺?俺はポジティブな運命は信じる。ロマンチックだからな。でもネガティブな運命は信じない。それこそ大嫌いだ」