「さて、何から聞こうか…いや何から話そうか」
「なんでヒロがここに…」
何か言いたそうにしている凛子を横目にカルテを見ながら話を続けた。
「えーと、一之瀬凛子さん。22歳女性。アナタの担当になりました。医師の須見と言います」
名札を目の前に掲げた。
「自分に心疾患があることは知ってたよね?」
「…うん」
「定期検診、行ってなかった?」
「中学までは年に一回は行ってたけど…」
「それから後は?」
凛子は何も言わずに首を横に振った。
「はっきり言って、今の心臓の状態って最悪。かなり前から自覚症状あったと思うんだけど」
俺の問いかけに凛子は黙ったまま下を向いていた。
「なんでヒロがここに…」
何か言いたそうにしている凛子を横目にカルテを見ながら話を続けた。
「えーと、一之瀬凛子さん。22歳女性。アナタの担当になりました。医師の須見と言います」
名札を目の前に掲げた。
「自分に心疾患があることは知ってたよね?」
「…うん」
「定期検診、行ってなかった?」
「中学までは年に一回は行ってたけど…」
「それから後は?」
凛子は何も言わずに首を横に振った。
「はっきり言って、今の心臓の状態って最悪。かなり前から自覚症状あったと思うんだけど」
俺の問いかけに凛子は黙ったまま下を向いていた。

