やだなぁ...

まぁ今は校舎裏に行くかー

「梨奈!一緒に帰ろ?」

「あ、ごめん菜々!今日はちょっと一緒に帰れないんだ!」

「そっか〜、なら仕方ないよね。じゃあまた明日ね!」

「ごめんね!ありがと!また明日ね〜!」

あぁ罪悪感

でも仕方ない

菜々も斗真も大切なんだから

どっちなんて選べないけどね

でも菜々も彼氏とかいないのかな?

あんだけ可愛ければ居そうだけど...

なんて思いながらも校舎裏

斗真はもういるかな?

「菜々!」

声のするほうを振り返ると走ってきたらしく息を切らした斗真がちょうど来た

「斗真!走ってきたの?」

「うん、待たせる訳には行かないからさ」

「別に大丈夫だよ?」

思ったまま伝えると安心したような顔を斗真は見せた

その後はっとして口を開く

「菜々」

急に名前を呼ばれる

私はここにいるけど...?

「どうしたの?」

「菜々...」

「ん?」

斗真の様子がなんかおかしい...

今までこんなこと無かったのに