なんてタイミングを逃し続け、今に至る。
即席で綺麗になれるなんて思ってないけれど、
少しでも綺麗になって先輩に会いたい。
私はとぼとぼと教室に戻った。
私の帰りを待っていてくれたのは先輩のことを相談していた友達に、あっちゃんだ。
あっちゃんはもっと可愛くなってからじゃかないと…なんて弱音を吐く私に
「即席で可愛くなんて無理に決まってるでしょ」
と一言。
「そうだよね…。」
さらに落ち込む私を見て
「仕方ないなぁ私が明日可愛くしてあげる!それで自信がついたら渡せるでしょ?」
そう言って励ましてくれた。
「あっちゃあぁぁん」
抱きつく私に嫌そうなあっちゃん。



