私の手元には渡せなかったいちごタルト。




一昨日はバレンタイン。


これは先輩に食べてもらうチャンスだと意気込んだ私は丹精込めて作った。


バレンタイン当日に渡そうと思ったけれど、

先輩の持つ大量のお菓子に私は圧倒されてしまった。

『先輩モテるもんね…』

丁寧に包装された美味しそうなお菓子ばかり。


『…これじゃダメだ…。』

あげられなかったいちごタルトをお父さんにあげらすごい喜んでいて、少し罪悪感が…。


私は再度作り直したいちごタルトを丁寧に包装して渡す機会を伺ってた、けれど…。


そのタイミングで先輩が告白されている現場を目撃。

相手は私達下級生でも知ってる美人で有名な先輩

『…あんな綺麗な先輩相手…。私じゃ、敵わない…』

料理の事ばかり考えていた私は美容は全くの無頓着。


『もっと可愛くなってからじゃないと…』