元素番号 15 リン
リン(P)
リン(phosphorus)は、元素記号 P で表され、原子番号は15、原子量は約30.97、比重は1.82(g/cc)である。常温では固体で、同素体として黄リン・黒リンのほか赤リンなどがある。窒素族に属する。
ステンレス鋼に添加されると、熱間強度を害し、機械的性質を劣化させるが、オーステナイト系ステンレス鋼に適量加えると熱間強度を増す。
物質名
リン
英語名
Phosphorus
元素記号
P
原子番号
15
分子量
30.973762
発見年
1669年
原子半径(Å)
1.09
融点(℃)
44.1
沸点(℃)
279.8
密度(g/cm3)
1.83
比熱(cal/g ℃)
0.177
イオン化エネルギー(eV)
10.486
電子親和力(eV)
0.7464
リン
読み方:りん
【英】:P
人体に必要なミネラルの一種で、骨や歯を形成するほか、体内のさまざまな細胞に存在する。
人体に必要なミネラルの一種で、カルシウムに次いで多く、成人の体重の約1%を占めています。その85%は骨や歯にリン酸カルシウム・リン酸マグネシウムとして存在しています。残りの15%は、たんぱく質や脂質と結合し、細胞膜や核酸の構成要素として体内の細胞に存在するほか、エネルギーを発生させる化合物(ATP)の構成成分ともなっています。また、細胞のpHバランスや浸透圧を保つ働きをするなど、体内でのいろいろな働きに関わっています。
リンは食品中に多く含まれており、通常は不足することがありません。むしろ、多く摂りすぎるとカルシウムの吸収を阻害するため注意が必要です。食品添加物に多く使用されており、インスタント食品や加工食品の利用が多いと知らず知らずのうちに摂り過ぎてしまいがちです。肉類もカルシウムに対してリンの割合が非常に高いため、肉類に偏った食事はバランスを欠くことになります。
リン
からだの中にはカルシウムの次にたくさんあるミネラル。骨や歯を形成し、カルシウム量の調節を助けるだけでなく、からだの中のあらゆるところで重要な役割を果たしています。小魚、チーズ・ヨーグルトなどの乳製品に含まれています。



