元素番号 14 ケイ素

けい‐そ【×珪素/×硅素】
炭素族元素の一。地殻中では酸素の次に多く、天然に遊離状態では産出しないが、酸化物または珪酸塩として岩石や土の主成分となっている。工業的には珪砂(けいしゃ)を電気炉内で炭素で還元して製する。製法により無定形の褐色粉末、あるいは暗青黒色結晶になる。半導体素子・珪素樹脂原料・合金添加元素などに用いる。元素記号Si 原子番号14。原子量28.09。シリコン。

ケイ素(Si)
ケイ素(Silicon)は、元素記号 Si で表され、原子番号は14、原子量は約28.09、比重は2.33(g/cc)である。灰黒色の結晶または褐色の無定形固体で、炭素族に属する。酸化物やケイ酸塩として岩石中に多量に存在し、地殻中の存在量は酸素に次ぐ。
ステンレス鋼に添加されると、耐酸化性を増すが、多量に加えるとじん性を低下させる。

物質名
ケイ素
英語名
Silicon
元素記号
Si
原子番号
14
分子量
28.0855
発見年
1824年
原子半径(Å)
1.17
融点(℃)
1414
沸点(℃)
2642
密度(g/cm3)
2.34
比熱(cal/g ℃)
0.162
イオン化エネルギー(eV)
8.151
電子親和力(eV)
1.385

特徴
炭素族に属する非金属元素。結晶は硬く、もろい。典型的な半導体であり、純度を極めて高くしたものは半導体素子として用いられる。「シリコン」という名も一般的である。ちなみに「Silicon」は「silex」(石英)の名にちなんでいる。