「岸村さん…?」
書店で棚の上の方の本を取ろうと手を伸ばした時自分の名前を呼ぶ声が聞こえた。
ドキッとして一瞬固まってしまう身体。
振り向かなくてもすぐに誰だか分かった。
7年前と変わらない、柔らかくて優しい声。
それはずっと忘れられなかった大好きな人。
「中城係長…」
7年前私は食品製造工場で働いていた。
その時の上司が中城係長でした。
係長は既婚者だったけど私はずっと係長の事が好きだった。
それは私の片想い…
叶わない恋でした。
係長は私に仕事を教えてくれたり、ミスして
怒られてたらかばってくれたり、いつも私の事を気にかけてくれた。
私はただ係長を見ていられるだけで幸せだった。
恋人になんてなれなくてももいい…
ただこんな日々がずっと続けばいいと思っていた。
書店で棚の上の方の本を取ろうと手を伸ばした時自分の名前を呼ぶ声が聞こえた。
ドキッとして一瞬固まってしまう身体。
振り向かなくてもすぐに誰だか分かった。
7年前と変わらない、柔らかくて優しい声。
それはずっと忘れられなかった大好きな人。
「中城係長…」
7年前私は食品製造工場で働いていた。
その時の上司が中城係長でした。
係長は既婚者だったけど私はずっと係長の事が好きだった。
それは私の片想い…
叶わない恋でした。
係長は私に仕事を教えてくれたり、ミスして
怒られてたらかばってくれたり、いつも私の事を気にかけてくれた。
私はただ係長を見ていられるだけで幸せだった。
恋人になんてなれなくてももいい…
ただこんな日々がずっと続けばいいと思っていた。
