海とキミ。




「…寒いな。」


海から吹く冷たい潮風が冬を感じさせた。



「…もう冬だね。」



すると私の冷たい手に彼の手が重なった。


「…冷たい。」


「仕方ねぇだろ、俺だって寒いんだよ。」


「…まぁいいよ。」



ぎゅっと握り返す。