絶望のち愛

「がんばり屋のまゆ。大好きだよ。」

えっ?
ビックリして、顔をあげた。
ちょっと、赤くなった内堀先生が見下ろしてきた。

「好き?私を?」

「うん。頑張ってるまゆが、忘れられなかった。退院すれば忘れると思ったのに、忘れられなかった。会いたくてしょうがなかった。」

「私も会いたかった。退院してから一回も会えなくて、寂しかった。ずっと、先生のこと考えてた。」

「遼って呼んで。」

「遼さん・・・」

「ほんと、かわいい。」


先生はそっと顔を寄せて、私の唇にそっとキスをした。