なんで、そんな話笑ってしてるの?
この人なんなの?
「こいつ、何で笑ってこんな話してんの?って思ってるでしょ?」
え?
エスパー?
「みんな、この話すると、同じ反応なんだよね。」
そりゃ、そんな話、笑ってする人ないもん。
「まあ、こんな話、深刻な顔して言ったら、みんな反応に困るでしょ」
「笑って言われても、困る」
「お、話に乗ってきてくれたね。」
「・・・」
「あ、また、黙っちゃった。」
「・・・」
「目が覚めたら、足が無かった、今の、中村さんより、ひどかったと思う。暴れて、暴れて、暴れて。病室は、嵐が来たようになってた。
そんときの、主治医が『暴れても、動けるようにはならないよ。足も生えない。』っていうんだよ。ひどくない?」
「ひどっ」
「そう思うよね、慰めろよとか思うじゃん。でも、全然優しくしてくれなくて。『足が一本ないんだからら、手を上手に使ったり、残った足を使わないと自分では動けないんだよ。優しくして動けるようになるなら、優しくするけど、違うだろ。歩現実を受け入れるには時間がかかるけど、今できること、今やらなきゃいけないことやるしかない。』
って言うんだよ。」
「うん」
「しばらく、荒れてたけど、トイレ行くにも、風呂入るにも、なんなら自販機に行くのも、誰かに手伝ってもらわないと動けなかった。それって、すごい面倒で。とりあえず、自分でトイレに行けるようにリハビリしたんだよ。」
この人なんなの?
「こいつ、何で笑ってこんな話してんの?って思ってるでしょ?」
え?
エスパー?
「みんな、この話すると、同じ反応なんだよね。」
そりゃ、そんな話、笑ってする人ないもん。
「まあ、こんな話、深刻な顔して言ったら、みんな反応に困るでしょ」
「笑って言われても、困る」
「お、話に乗ってきてくれたね。」
「・・・」
「あ、また、黙っちゃった。」
「・・・」
「目が覚めたら、足が無かった、今の、中村さんより、ひどかったと思う。暴れて、暴れて、暴れて。病室は、嵐が来たようになってた。
そんときの、主治医が『暴れても、動けるようにはならないよ。足も生えない。』っていうんだよ。ひどくない?」
「ひどっ」
「そう思うよね、慰めろよとか思うじゃん。でも、全然優しくしてくれなくて。『足が一本ないんだからら、手を上手に使ったり、残った足を使わないと自分では動けないんだよ。優しくして動けるようになるなら、優しくするけど、違うだろ。歩現実を受け入れるには時間がかかるけど、今できること、今やらなきゃいけないことやるしかない。』
って言うんだよ。」
「うん」
「しばらく、荒れてたけど、トイレ行くにも、風呂入るにも、なんなら自販機に行くのも、誰かに手伝ってもらわないと動けなかった。それって、すごい面倒で。とりあえず、自分でトイレに行けるようにリハビリしたんだよ。」

