右足は、普通の色をしているが、左足は?
金属?
足を凝視していると、
「あ~見えちゃった?」
「隠してるわけでもないけど、言ってまわることでもなしね。」
「どーいうこと?」
「おっ?はじめて反応してくれたね。興味をもってもらえてよかったよ。主治医の内堀です。よろしくね。」
今、自己紹介?
お母さんが話してたから名前は知っている。
「中村さんは、リハビリすれば歩けるよ。普通の生活ができるよ。」
「足は?」
「中村さんの足は、右足はけっこうひどく折れてる。」
「じゃなくて。」
「あー、俺の足のことかー。」
私は無言で頷く。
「これも、事故だよ。高校生の時にスキーの大会中に、雪崩にあってしばらく雪に埋もれてた。骨折と凍傷で足は残せなかった。まあ、気づいたときには、足は無かったんだけどね。」
「気づいたら、足がない?」
「そー、スキーするしか脳のなかった俺が、気づいたら足がないって、ありえる?」
金属?
足を凝視していると、
「あ~見えちゃった?」
「隠してるわけでもないけど、言ってまわることでもなしね。」
「どーいうこと?」
「おっ?はじめて反応してくれたね。興味をもってもらえてよかったよ。主治医の内堀です。よろしくね。」
今、自己紹介?
お母さんが話してたから名前は知っている。
「中村さんは、リハビリすれば歩けるよ。普通の生活ができるよ。」
「足は?」
「中村さんの足は、右足はけっこうひどく折れてる。」
「じゃなくて。」
「あー、俺の足のことかー。」
私は無言で頷く。
「これも、事故だよ。高校生の時にスキーの大会中に、雪崩にあってしばらく雪に埋もれてた。骨折と凍傷で足は残せなかった。まあ、気づいたときには、足は無かったんだけどね。」
「気づいたら、足がない?」
「そー、スキーするしか脳のなかった俺が、気づいたら足がないって、ありえる?」

