「コンタクト、怖くない?」

「大丈夫だよ。俺も小さい頃は、目薬さえも怖かったけど、すぐに慣れたから」

「じゃあ、そうしようかな」

そんなことを話しながら、東日本橋駅に着く。

目の前で電車は行ってしまったが、またすぐに次の電車が来た。

「やっぱり、東京は電車の本数が多くて便利ね」

そう呟いた瞬間、思わず恥ずかしくなり、

「ごめん…今の言葉は聞かなかったことにして!」

「え、なんで?」

「だって…おのぼりさん丸出しみたいでしょ…」