百合は大学時代に入ったサークルで出会った。
私と違って当時から大人びていて、服装もいつも皆が羨むほどおしゃれで髪も艶々していた。自分の魅力をよく知っている彼女は、持ち前のセンスで最大限に自分の魅力を引き出している。
メイクも上手く、まだ慣れない私のメイクを見て、「これじゃだめよ」と言って手取り足取り教えてくれたっけ。未だに百合のように上手にはなれない。
充と出会うまで誰とも付き合ったことなかった私とは違い、百合は大学に入るまでに既に八人も彼氏がいたらしく、大学時代もしょっちゅう彼氏と別れた、また付き合ったという話を聞いていた。
ある意味私とは対照的な人物で、お互い自分にないものを持ってる相手にこよなく敬意を払っていた。今でも何かあれば一番に飛んできてくれる頼りになる友人だ。
今夜は、そんな彼女と学生時代からの行きつけ居酒屋の前で待ち合わせ。
「瑞希、久しぶりねぇ」
「久しぶりって、つい二週間前にもランチにいったじゃない」
「そうだっけ?ごめんごめん、最近遊び歩きまくってるから誰といつ会ったとか覚えてられなくてさー」
そう言って朗らかに笑う百合は、相変わらずおしゃれでブランドのバッグを肩から下げ、品のいいグレーのワンピースに大ぶりのイヤリングで決めている。長めの髪は緩いウェーブをきかせて女っぽく肩の上で揺れていた。
なんだか最近妙に女っぽいんだよね。
結婚五年目にして、こうしてきれいでいられるなんてすごいと思う。
私なんてたった一年目で、家では上下ジャージだし、二人で出かける時もノーメークのことだってあるというのに。
そりゃ、夫婦の時間は減るわけだ。
妙に納得しながら、向かいに座った彼女の白くてきれいな手にピンクベージュのマニュキュアがよく似合うと思っていた。
私と違って当時から大人びていて、服装もいつも皆が羨むほどおしゃれで髪も艶々していた。自分の魅力をよく知っている彼女は、持ち前のセンスで最大限に自分の魅力を引き出している。
メイクも上手く、まだ慣れない私のメイクを見て、「これじゃだめよ」と言って手取り足取り教えてくれたっけ。未だに百合のように上手にはなれない。
充と出会うまで誰とも付き合ったことなかった私とは違い、百合は大学に入るまでに既に八人も彼氏がいたらしく、大学時代もしょっちゅう彼氏と別れた、また付き合ったという話を聞いていた。
ある意味私とは対照的な人物で、お互い自分にないものを持ってる相手にこよなく敬意を払っていた。今でも何かあれば一番に飛んできてくれる頼りになる友人だ。
今夜は、そんな彼女と学生時代からの行きつけ居酒屋の前で待ち合わせ。
「瑞希、久しぶりねぇ」
「久しぶりって、つい二週間前にもランチにいったじゃない」
「そうだっけ?ごめんごめん、最近遊び歩きまくってるから誰といつ会ったとか覚えてられなくてさー」
そう言って朗らかに笑う百合は、相変わらずおしゃれでブランドのバッグを肩から下げ、品のいいグレーのワンピースに大ぶりのイヤリングで決めている。長めの髪は緩いウェーブをきかせて女っぽく肩の上で揺れていた。
なんだか最近妙に女っぽいんだよね。
結婚五年目にして、こうしてきれいでいられるなんてすごいと思う。
私なんてたった一年目で、家では上下ジャージだし、二人で出かける時もノーメークのことだってあるというのに。
そりゃ、夫婦の時間は減るわけだ。
妙に納得しながら、向かいに座った彼女の白くてきれいな手にピンクベージュのマニュキュアがよく似合うと思っていた。



