もともと、自覚あったとはいえ。 本人の口から語られると結構、きつい。 瞳の奥がじんわりと熱くなってくる。 あたしは耐えきれなくて、廊下へと走り出し――転んだ。 その物音に先輩が、こっちを見る。 「西宮っ!!」 あたしの名前を呼んだ。 けれど、追いかけてきてはくれなかった。 先輩……。