そんなふうにふざけあって。


「あー、もう、陽治がしっかりしないから、時間押してきてるよ。せっかくだから、あんたを学校まで送ってやろうと思ったのに~」

「いいですよ、オレ、走っていくんで」

「そお?」

「だって、最後の夏には一花咲かせたいじゃないですか」

「おー、そうだな、頑張れ!」

「はいっ。先輩みたいにいいプレーをできるようになります!!」

「ほら、また先輩って……」

「あっ!?」

「もー、いいから、いってらっしゃい」


 すると、陽治は、あたしを引き寄せて。