足音。 そして、ドアを開ける音。 「先輩っ!」 駆け寄ってくる、浅田。 「ごめん、遅くなっちゃって……!」 「いいって、べつに」 「先輩? どうしたの?」 「べつに……」 ぽろり。 気がついたら、あたし、泣いてた。