*** 「せーんぱいっ」 朝一で響きわたる浅田の声。 「お、おはよ」 「はい、おはようございます」 相変わらず、といった浅田だけど。 なんだか、ドキドキしてしまって、あたしは彼の顔をまっすぐに見れない。 「先輩?」 「ううん、ほんと、なんでもないからっ」 どうしちゃったの、あたし。