「う、嘘でしょ?!」   「すみません。」と、申し訳無さそうに肩を小さくする彼を見ると本当だと伝わってくる。
あたりを見渡すと、知らないマンションに建物ばっかり。まぁ、約半年家から出てないし変わってるのかな?

見たことない風景に思わず口が開いてしまう。

 「フフッ」 笑った? 私のこと?改めて全身を見る。上はなんかよく分からないキャラクターの書いたTシャツ、下はだらだらの半ズボン最悪ぅ部屋着じゃん!

 「ごめんなさいこんな見苦しい格好をしていて」とペコリと頭を下げる

彼が首傾けていった「格好って君のこと?」 「は、ハイ」

「可愛いと思うけど」 「はい?」 「ごめん何もない」

「それよりスマホないか?スマホがあるなら帰れるかもしれないし!」

あっ!その手があった、私はいつもポケットに閉まっているスマホを取り出す。
「あ、あります!スマホ」 「マジ!やった」 うわ、笑顔がまぶしいッ

でも画面を見ると右上には残り1%?!
急いで電源を切る  

「ん?何かあった?」
「ごめんなさい!残り充電が1%で‥」

「え、?マジで?」    ウッごめんなさい思わず肩を小さくする。


「んー‥なら、親に連絡したら?お前のこと心配してるかもだし」
思いもよらない返事にびっくりする
「いいんですか?」

この人何者?顔だけじゃなくて性格までいいとかエグいでしょ

「そのほうが大事だし」    「ありがとうございます!」
すこしでも長持ちさせるため急いで母に連絡をする。

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今日は遅くなります。もしかしたら明日帰ります絶対無事なので安心し  てください。
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誤字がないか確認する日まもなく送信をする!
と丁度に充電が切れてしまった‥

終わりだ。
どうやって帰ろう。