あたりが緑になっていき、澄んだ香りがする季節それは君に出会う季節でした。

1 春が終わり夏が来るそんな香りがした。

 晴れなんて嫌いだ
 キラキラしているから
 
 晴れなんて嫌いだ
 あんなにかがやいているものは

朝眠たいながら体を起こそうとする、夜ふかしのせいか体中がズギズキ痛む。やっとのおもいで起き上がり顔を洗うため、一階へと下りる。


母の声にあくび混じりに返事をし、逃げるように洗面所へと向かう。 
私は鏡を見てため息をついた。

 なんでこんな見た目なんだろう

私は自分でも言えるほどのブサイクだ。
夜ふかしのせいでもあり腫れぼったい奥二重にスカスカなまつ毛唇はあまりに色がないため毎日色付きリップを塗って寝ている。落とさないといけないやつなのでガサガサだ。

この見た目を見ていると記憶がよみがえり頭痛がする…

 それは半年前の高校に上がる前の出来事
私には親友がいてその子は里奈ちゃんといった。小さい頃から人見知りな私に声をかけてくれたのがきっかけだった。その時からずっと仲良しで毎日遊びに行くほどだった。


私は里奈ちゃんとはうまいやっていけると思っていたのに
見てしまったのだ いつもどうり私の家で遊んでいて、里奈ちゃんがトイレに行った時「ブブッ」と里奈ちゃんのスマホが震え画面が光った、そこで画面にはクラスメイトからのラインが送られており

「最近菜乃ちょーし乗ってない?ふつーにブスだしwww」 と、菜乃とは私の名前だ。

 えッ…?
調子なんか乗ってないのに、どうしよ里奈ちゃんはそんなこと思ってないよね? 心臓が一気動き出した。