「ほ、ほんとです! 約束します!」

「……んじゃ、いーよ。夜たっぷり甘やかしてもらうから」


こうしてなんとか未紘くんを連れて学園へ。



教室に入る寸前までわたしに抱きついて、離れるのやだって駄々をこねてた。


お昼休み会いに行く約束をしてるから、たぶん大丈夫だとは思うけど。



***



――休み時間。


「はぁ……やっと休み時間だぁ……!」

「恋桃ちゃんお疲れ気味だね」


「だってさ、ここの学園の授業のスピードおかしいもん!」


「たしかにちょっとハイペースかもしれないね」


「ちょっとじゃないよ、だいぶだよ~。わたし湖依ちゃんみたいに頭良くないからついていくのに必死だよ~!」


お疲れの恋桃ちゃんは、机におでこをつけてぺしゃんって伏せちゃってる。